愚を編む。居飛車メインで将棋の研究をしてマス 

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横歩取り「佐々木流▲6八玉」の研究1

   ↑  2016/07/27 (水)  カテゴリー: 将棋
 内藤流△3三角空中戦法に対し、先手が激しく攻める「青野流」という戦法がある。
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 飛車を引かずに右桂を活用し、最速で5三を攻めるのが趣旨。お互いに怖い変化が多く、先手は玉が薄いが全力で攻めている、という構図になりやすい。決戦が早いので先手は囲う暇が無く、とにかく攻めが上手くなければ指しこなせない戦法だ。
 この戦法の良いところは、通常の横歩取りと違って先手に誘導権がある事だ。後手の手次第では▲3六飛と引けるという応用性もある。▲5八玉に対しては△5二玉が研究の最前線で、攻めが切れるかどうかの激しい斬り合いになる。個人的には△3三角を咎めにいく感覚が気に入っているので、今でも愛用している。
 ただ最近は、先手が押され気味という印象だ。理由は△5二玉以外の候補手が現れたことで、△6二玉、△8五飛、△4一玉の3つが挙げられる。
 6二玉は先手の攻めをスカす狙いで、▲3六飛に対しても指されるようになった作戦だ。プロでは菅井五段が話題を呼んだ。青野流に対しても有力な印象で、やはり先手の玉が脆いのが気になるところ。ただ後者の二つの方が厄介だ。
 △8五飛は力戦にする狙いで、説明は省くが先手は▲7七桂とする。△2五飛なら▲2八歩と我慢して、後から▲3六歩~▲3五飛と飛車をぶつけられれば先手の方が楽な形になるので文句がない。ただ△8二飛と引かれるのが難しいのだ。▲8五歩は必須。以下△4一玉▲3六飛△4二銀▲2六飛△3一玉▲7五歩△6二銀と堅陣を組まれ、先手は支えなければならないところが多すぎる。玉が薄いのも辛いところ。
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 △4一玉は△8五飛と似たような狙いで、△4二銀型の堅陣が狙い。これまで通りに5三を攻めても、やはり後手が堅陣過ぎて攻めになってないのだ。△4一玉▲3六歩△4二銀▲3七桂△6二銀▲7八銀△5一金と進むが、▲4五桂に威力の無い青野流に何の価値があるのか、という話だ。▲3六飛と引けばまだ良いのだが、それは定跡形より先手の形が悪い。正直一番面倒な相手だ。
22.png 

 さて――ここまでのキーワードは何か? そう、「玉が薄い」ということだ。後手と同等の堅さを求めると先手は一手損する必要がある。となると▲5八玉という手自体、形の決め過ぎなのでは? と考えられるわけだ。「▲3四飛待機型」において、最善の手は何か? ということを考えてみたい。そこで「佐々木流▲6八玉」である。
 私も以前▲6八玉は考えた。前述した△4一玉に対して▲3六飛と引けば定跡形に戻るからである。ただ△5二玉とされ、青野流と同じように進めた時に△7六桂、△9五角といった手が気になっていたのだ。純粋に青野流で攻め合いになると玉の位置が危険なので、この手はないだろう、と思っていた。
 が、去年からサボり気味だった棋譜並べをしていたところ、なんと去年の10月に佐々木勇気五段が▲6八玉を指していたのである(時代遅れ)。この手は実はあるのか? 今一度検証したい(漸く本題に来れた……)。
 佐々木流▲6八玉に対し、前例で最も多かったのは△2二銀だ。これは咎めにいったというより、手探り状態ということだろう。佐々木五段は後手も持って指しているので、その棋譜が研究と深く関係しているに違いない。
 ▲6八玉△2二銀▲3六歩△8二飛▲3七桂△8八角成▲同銀△3三銀▲3五飛△4四角
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 これは74期C1▲大平△佐々木戦。その後後手が快勝したが、先手にはもっといい手があるはずだ。2二銀・8二飛の形は過去に青野流に対して有力だったもので、▲3五飛のところで▲8三歩を調べる。青野流では有力とされていた攻め。以下▲8三歩△同飛▲8四歩△8二飛▲3五飛△8四飛▲6六角△8二飛▲4五桂というのが定跡手順。ただ△4四銀とされて、▲同角△同歩▲8三歩△9二飛▲5三桂成とした時に△8六角が王手角取りになって、これは▲6八玉がたたっている。▲同角△同歩▲3二飛成△同飛▲4三金が修正案だが、これも難しそう。△5二飛しかないので(▲5三桂成がある)駒損は少し回復するが、桂取りがかかっているので先手も忙しいか。△8六角や△9五角も悩みの種である。
 そこで▲6六角のところ、▲7七桂はどうだろうか。直接的には飛車ぶつけを、状況次第では▲6五桂も狙い、△4四角の筋も消している。次の▲6五桂を受けて△8二飛だと思うが、▲8三歩が成立するかどうか。
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 △5二飛のような逃げる手も難しそうだが、△同飛の時に先手が攻めきれるのか。
▲8三歩△同飛▲4五桂△8二飛▲3三桂成△同桂▲6六角が研究手順で、▲7七桂と合わせて飛車交換を手伝う意味もある。生角でも▲7五角の活用があるのでそれほど困らない。△4二玉の受けには▲3一銀で攻めが続きそうとして、△4四角▲同角△同歩として、△4五桂を受ける▲4八銀が候補。例えば△2八角なら▲2四銀と露骨に攻めて先手も悪くなさそうだ。
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 難しいながら、「2二銀・8二飛」型は形勢的に先手有望であると言えるだろう。長くなってしまったが、ひとまずここで区切ろう……。
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